本文へ移動

STUDY 06 / CASE REPORT

線維筋痛症の臨床経過

強い疼痛を伴う線維筋痛症の1例について、低負荷の手技を導入した際の経過を報告した論文です。

公表症例報告|2024年
報告
1例
対象
47歳男性
掲載誌
Medicine

症例と介入の背景

日常生活に影響する強い疼痛を呈し、線維筋痛症と診断された47歳男性の症例です。軽い接触でも痛みが生じる状況で、低負荷の筋弛緩手技として緩消法が導入されました。

部位別VASでたどる20日間の経過

入院環境で経験のある医師の監督下に、約1 N(約100 gf)から開始しました。症状を確認しながら部位と施術時間を調整し、経過に応じて約1 N〜約3 Nの力を用いました。19日目には約4 N(約400 gf)で実施しています。

12日目には強い全身痛があり、各測定部位のVASは98 mmでした。その後も経過を追い、20日目には頸部左3 mm・右10 mm・後方3 mm、右肩17 mm・左肩5 mmとなりました。

頸部左頸部右頸部後方右肩左肩
17879829181
85454545554
115667676770
129898989898
135863518454
143146356747
163549345844
183651385343
194150414843
203103175

単位:mm。各日の施術後に測定した疼痛VAS。原著表1に掲載された全測定日を示しています。

原資料:Amitaniほか, 2024:表1

著者らは、僧帽筋の弛緩や筋内圧、天候との関係を機序の仮説として考察しています。

個々の状態に合わせた介入を研究する

研究構想

この1例で行われた部位・力・時間の調整を基に、接触への反応と日々の疼痛・生活機能を記録する研究を構想しています。複数症例で同じ評価時点を設け、反応の特徴と長期経過を比較します。

筋活動や局所の力学的測定を症状と対応づけ、どの変化が改善経過に関わるかを検討します。

線維筋痛症の臨床研究を相談する

安全性・研究情報

本症例では、接触に対する痛みと日々の症状を確認しながら介入しています。原著が重視する、経験のある医師の監督と状態に応じた負荷調整は、安心して受けられる実施条件を研究するうえで大切な視点です。

症例と画像・動画の公表について文書同意を取得したと記載されています。原著での申告は、研究費・利益相反ともに「なし」です。

原資料

  1. Amitani H, et al. 線維筋痛症の症例報告.Medicine. 2024;103(16):e37929.DOI: 10.1097/MD.0000000000037929

PMCで原著全文を読む

「研究構想」は今後の検証に向けた仮説・検討課題を示し、推論に基づいています。研究結果は、対象・方法・原資料とともに示しています。

最終更新日:2026年9月21日

上部へスクロール