本文へ移動

STUDY 04 / PROSPECTIVE CLINICAL FOLLOW-UP

慢性頸椎捻挫後遺症の追跡

受傷から6か月以上、頸部痛が持続した成人10例を対象に、単回介入後の経過を6か月まで追跡した前向き研究です。第55回日本慢性疼痛学会と第35回日本病態生理学会大会で発表しました。

学会発表済み・研究原稿
登録時
10例
6か月追跡
9例
デザイン
前向き・単群

対象と方法

単一クリニックで実施した、前向き単群パイロット研究です。成人10例(男女各5例)に、開発者が約4.9 Nで頸部・肩甲帯への介入を行いました。施術は最大20分で、疼痛が消失した場合はその時点で終了しています。

安静時の痛み、最大疼痛角度における痛み(PPA-VAS)、頸椎機能障害指数(NDI)、最大疼痛角度までの可動域(PPA-ROM)、総能動可動域(TCROM)を、直後から6か月まで測定しています。

介入前からの変化量

評価項目直後 n=106か月 n=9
PPA-VAS−33.0 mm−33.0 mm
NDI−4.0点−10.0点
PPA-ROM+29.3°+22.5°
TCROM+37.3°+14.5°

値は各参加者の介入前からの変化量の中央値です。PPA-VAS・NDI・PPA-ROMは、6か月時点でも多重比較補正後に有意な差を認めました。TCROMで多重比較補正後の統計学的有意差が得られた時点は直後でした。時点ごとの応答を追うことが、可動域の変化と持続性を詳しく調べる手がかりになります。

直後評価は10例、その後の追跡は9例です。1例は個人的事情により直後評価まで参加しました。各時点の対象数を併記し、経過を正確に共有します。

超音波の探索的評価

深層筋の組織厚は、変化量の中央値が約+0.46 mm(n=8)、P=0.078でした。組織厚は形状を、側腹壁研究のSWEは力学的な状態を捉える測定です。それぞれの取得条件と評価する対象を示しています。

改善の持続と反応の違いを検証する

研究構想

10例への単回介入と9例の6か月追跡を踏まえ、比較対照を設けて疼痛・機能・可動域の経過を評価する構想です。併用治療、自然経過、期待、評価条件も記録します。

施術直後の無痛到達に着目し、その後の疼痛と生活機能がどう推移するかを独立した対象集団で検討します。

多施設研究を計画しています。初回の施術で疼痛が残った方に追加の施術を行い、無痛に至るまでの施術回数と、その後の持続を確かめる研究です。関心をお持ちの施設・先生方と、実施可能性を含めて意見交換をさせてください。

頸部痛の比較研究・追跡研究を相談する

安全性・倫理・登録

6か月の観察中に報告された介入関連有害事象は0件でした。この観察情報を基に、対象数と追跡期間を広げながら、安全性と適切な実施条件を詳しく評価できます。

倫理承認:鹿児島大学桜ヶ丘地区臨床研究倫理委員会240317倫、2025年4月18日承認。登録:jRCT1070250094。文書同意を取得。日本健康機構と実施クリニックからの支援、開発者の利益相反を原稿に記載しています。

原稿と関連する学会発表

  1. 研究原稿 B(学会発表済み):坂戸孝志・秦祥彦・板井友亮・網谷東方.頸椎捻挫後遺症患者における緩消法の即時的および中期的効果:前向き単群パイロット研究。日本語簡易版(2026年4月23日)。関連発表:第55回日本慢性疼痛学会、第35回日本病態生理学会大会(いずれも2026年)。
  2. 慢性期頸椎捻挫後遺症の即時効果と4週間転帰に関する発表資料.第55回日本慢性疼痛学会(2026年・PDF)
  3. 慢性期頸椎捻挫後疼痛の追跡に関する発表資料.第35回日本病態生理学会大会(2026年・PDF)

4週間転帰とその後の追跡発表は、同じ研究系統の関連資料として整理しています。各資料の追跡時点と解析対象を明示することで、研究の進展と経過をたどれます。

「研究構想」は今後の検証に向けた仮説・検討課題を示し、推論に基づいています。研究結果は、対象・方法・原資料とともに示しています。

最終更新日:2026年9月21日

上部へスクロール