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STUDY 05 / BEFORE–AFTER ASSESSMENT

腰痛と筋硬度の施術前後評価

腰痛を自覚する15名に対する10分間の介入。筋硬度と自覚症状に加え、血液・生化学・酸化還元指標の短時間の変化を紹介します。

公表論文|2012年
対象
腰痛を有する15名
介入
腰部への10分間
デザイン
単群・前後比較

対象と測定

腰痛を有する男性7名・女性8名を対象とした、単群の前後比較です。立位で腰部への接触と側屈運動を組み合わせ、10分間の介入を行いました。筋硬度計による3測定点と、自覚症状のVAS等を評価しています。

報告された結果

3測定点の筋硬度には介入前後の低下が報告されています。自覚的な痛みのVASにも差が認められました(P=0.013)。動きやすさ・軽さなどの自覚項目も評価されています。

筋硬度計と、後年のSWEによる剪断波速度は、それぞれ固有の測定原理と単位を持ちます。各指標を測定条件とともに整理することで、組織の応答を多面的に捉えられます。

血液・生化学データ:原著に掲載された値

原著表4の血液・生化学検査から、主要な項目を掲載します。平均±標準偏差で表示し、単位と桁数は原著に従います。

指標施術前施術後
白血球数(/μL)5564.3 ± 1351.76192.9 ± 1272.5
赤血球数(×10⁴/μL)443.0 ± 27.5460.1 ± 30.8
血小板数(×10⁴/μL)23.5 ± 8.324.9 ± 8.5
好中球数(/μL)3241.1 ± 1233.33496.6 ± 1221.4
リンパ球数(/μL)1783.1 ± 565.42146.7 ± 650.9
AST(IU/L・37℃)19.87 ± 5.7721.47 ± 6.25
ALT(IU/L・37℃)21.33 ± 11.6623.13 ± 12.43
ALP(IU/L・37℃)214.33 ± 43.32229.73 ± 51.53
LD(IU/L・37℃)196.40 ± 50.32206.20 ± 51.37
LAP(IU/L・37℃)55.47 ± 14.8759.73 ± 15.60
総ビリルビン(mg/dL)0.69 ± 0.290.76 ± 0.32
コリンエステラーゼ(IU/L・37℃)371.60 ± 72.35396.47 ± 76.67
総蛋白(g/dL)7.31 ± 0.357.79 ± 0.46
CK(IU/L・37℃)94.40 ± 62.4299.13 ± 64.19
カルシウム(mg/dL)9.66 ± 0.229.89 ± 0.26
血清アミラーゼ(IU/L・37℃)74.87 ± 22.9378.47 ± 24.12
総コレステロール(mg/dL)216.53 ± 25.49231.6 ± 29.6
HDLコレステロール(mg/dL)63.53 ± 16.5767.7 ± 18.1
LDLコレステロール(mg/dL)129.60 ± 30.39138.1 ± 32.5
遊離脂肪酸(mEq/L)0.76 ± 0.180.91 ± 0.22

原著では血液検査を安全性の検討として扱い、表4には平均値と標準偏差を掲載しています。ここでは原著の記述統計を紹介します。採血間隔は約40分で、施術後の採血は施術直後に行っています。

出典:2012年原著:方法・表4 ↗

酸化ストレスと抗酸化能を併せて見る

指標施術前施術後
d-ROMs(U.CARR)243.1 ± 42.4307.7 ± 52.7
BAP(μmol/L)2103.1 ± 418.02507.7 ± 358.8
修正BAP/d-ROMs比1.18 ± 0.311.12 ± 0.26

平均±標準偏差。BAPとd-ROMsの両方が上昇し、修正BAP/d-ROMs比も併せて評価しています。複数の指標の時間推移と症状を同時に追うことで、酸化還元の応答と臨床的な意義を探る研究へ発展できます。

出典:2012年原著:表3 ↗

神経伝達物質の補足データ

指標施術前 → 施術後補足記録の変化率
ノルアドレナリン(ng/mL)0.30 ± 0.17 → 0.45 ± 0.18+51.0%
セロトニン(ng/mL)138.96 ± 65.48 → 146.89 ± 68.66+5.7%

平均±標準偏差。2項目は血液検査の補足記録です。変化率は記録表の値を保持しています。原著表4と補足記録を分け、表ごとの解析対象数・採血条件を元の試験記録に対応づけて整備します。

補足データ(日本健康機構の試験記録):血液特殊検査の表

この観察は、局所の介入と循環血中の応答を研究する手がかりです。内分泌機能や気分、中枢神経系に対応する評価を組み合わせることで、身体と心理のつながりを探れます。

自律神経・ファシア・代謝をつなぐ研究仮説へ →

筋硬度・症状・血中指標を同時に評価する

研究構想

15名の施術前後評価を基に、対照施術と無作為化を組み合わせて短時間の応答を比較する構想です。筋硬度、疼痛、活動のしやすさに加え、血球・生化学指標の変化を同じ時点で記録します。

血液量や細胞分布の変化と、細胞・臓器の機能をそれぞれ測定し、局所への介入と全身の応答の関係を検討します。

生理指標を用いた共同研究を相談する

安全性・倫理の情報

原著には血液検査と倫理審査・同意に関する記載があります。倫理審査はタカラクリニックで行われています。血液検査に体調と症状の継続的な記録を重ねることが、より幅広い対象で安全性を評価する研究につながります。

原資料

  1. 坂口廣純ほか.筋緩消法が腰背部筋緊張および腰痛に及ぼす影響.日本統合医療学会誌.2012;5(1):62–67(PDF)

後年の押圧条件の研究を見る

「研究構想」は今後の検証に向けた仮説・検討課題を示し、推論に基づいています。研究結果は、対象・方法・原資料とともに示しています。

最終更新日:2026年9月21日

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