間質とファシア(Fascia)
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間質とファシア(Fascia)

間質とは、全身の組織と組織の間の液体で満たされた空間をさします。

間質には液体(細胞外液)や、筋膜であるコラーゲンなどの線維状組織があります。

( source:グレイ解剖学原著第2版2013, 293 )

( source:ガイトン生理学原著第13版2018,175 )

間質とは、全身の組織と組織の間の液体で満たされた空間をさします。

( source:グレイ解剖学原著第2版2013, 293 )

間質には液体(細胞外液)や、筋膜であるコラーゲンなどの線維状組織があります。

( source:ガイトン生理学原著第13版2018,175 )

緩消法の施術で直接影響を与えることができるのは間質であり、ファシア(Fascia)も含みます。

アメリカのBruno Bordoniら(1)は、ファシア(Fascia)を、「間質に存在する機械的刺激に応答できる機能を含む組織」と定義しています。

( source: 2019年11月6日放送 19:30 – 20:15 
NHK総合 「美と若さの新常識」の映像一部)

「間質に存在する機械的刺激に応答できる機能を含む組織」には、筋膜であるコラーゲンなどの肉眼で確認できる線維状組織と、コロイド(膠質)(※1)を含みます。

コロイド(膠質)がさらに集まったものがゲル(※2)と呼びます。


緩消法開発の2007年当時、ファシアは和訳で『間質』とされていた経緯もあり、緩消法の書籍には『間質』という言葉が多く出てきます。

2018年に、国際疾病分類が30年振りの改定を行い、第11回の改訂版(ICD-11)において、Fasciaが体組成の基本要素として取り入れら、Fasciaが国際的に注目されています。

我が国日本では、2018年に一般社団法人 日本整形内科学研究会が発足しました。
ファシア (Fascia)について、日本国内での医学用語、および一般用語としての定義を以下に定めています。

(医学用語)「A fascia(ファシア)」= ネットワーク機能を有する目視可能な線維構成体(2019年4月JNOS)。
*ここでいうネットワーク機能とは、各組織や器官を繋ぎ・支え、知覚するシステムのことです。
*英語では、macroscopic anatomical structures forming of fibrils with the function of fascial network system と表現しています。
*この定義は、英語における A facsia(肉眼解剖用語)に相当するものです。
*fascia system(システム系)および fibrils(ミクロ解剖)を含む表現としの「fascia(ファシア)」は「ネットワーク機能を有する線維性の立体網目組織」としています。
(一般用語)ファシア = 全身にある臓器を覆い、接続し、情報伝達を担う線維性の立体網目状組織。臓器の動きを滑らかにし、これを支え、保護して位置を保つシステム(2020年3月JNOS)
*メディア、患者への情報提供としては、こちらの定義を使用されることを推奨いたします。
詳細は以下にリンクのある詳細解説ページをご参照ください。

関連用語:参考までに、筋膜 Myofasciaは以下と定めています。

(一般用語)個々の筋線維、筋肉または筋肉群を包み、互いを分割および連結する線維性組織。筋や関節の動きを滑らかにしつつも、これらを制御して位置を保つ(2020年3月JNOS)。
*つまり、筋膜はファシアの一部になります。

アメリカのBruno Bordoni(1)の定義からすると、一般社団法人 日本整形内科学研究会の定義は「筋膜を含む線維性組織」と狭義とはなっていますが、本文では世界基準に合わせ、筋緊張や筋硬直・筋硬結に関係が深い膠質(コロイド)も含め「間質(ファシア(Fascia))」とします。

これらの流れから、緩消法の解説や書籍に『ファシア(Fascia)』として表記することが、研究者・臨床家・一般の方までご理解いただくために望ましいと考えます。
そのため、日本語表記では「間質(ファシア(Fascia))」として表記いたします。

( source: Robert Schleip , Fascia: The Tensional Network of the Human Body , 2nd edition , Elsevier , 2021)

筋の硬さは筋の構造上、大きく分けて2つの仕組みがあります。
詳細は「筋弛緩と緩消法」に記載がありますが、簡単にお伝えします。
2つの仕組みのどちらにも、カルシウムが関係しています

1つは、筋緊張や筋拘縮です。筋緊張亢進や筋拘縮は、神経障害や筋障害により、筋原線維内にカルシウムが多く存在している状態です。

1つは、筋癒着や筋硬直・筋硬結です。
筋癒着や筋硬直・筋硬結は、「間質(ファシア(Fascia))」のゲル化が強くなることによって、起こっており、腰痛や肩こりなどの慢性的な痛みは、この「間質(ファシア(Fascia))」のゲル化が強くなることが原因となっています。

そのため、緩消法は「間質(ファシア(Fascia))」のゲル化をゾル化させることにより、筋弛緩が実現でき、腰痛や肩こりの慢性的な痛みが消えてしまうのです。

是非、医療現場に緩消法を取り入れていただき、痛みや病気に苦しむ、一人でも多くの患者さんを一緒に救っていきましょう。

( source: Robert Schleip , Fascia: The Tensional Network of the Human Body , 2nd edition , Elsevier , 2021)

(*1) コロイド(膠質)とは、溶媒中に原子や分子が均等に分散したものを溶液というが、それよりも大きな粒子が微細に分散している状態をコロイドという
(*2) ゲルとはゼリー状のことであり、ゲル化物質とは、間質内にある線維状のタンパク質で、コラーゲン、レチクリン、プロテオグリカン、フィブロネクチン、ラミニンなどのゼリー状の物質

(1) Bordoni B, Mahabadi N, Varacallo M. Anatomy, Fascia. 2023 Jul 17. In: StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2023 Jan–.

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